最近自分のブログの1つをNext.jsのSSGを使う形にリプレイスしました。バックエンドはWordPressのままでヘッドレスっぽく使っています。/wp-jsonエンドポイントがあるので。
Next.jsを使うこともそうですが、Claude Codeも勉強がてらがっつり使ってみました。その中で色々見えてきたので書き残そうと思います。
Claude Codeのコーディング能力は本当に高そう
まずシンプルにコーディングの能力は高いと思いました。雑に依頼するとそれはその分品質の低いコードが出てきますが、ちゃんと要件を整理したりコーディングのルールをまとめてドキュメント化しておけば大きく変なことにはならなそうです。
実際にNext.js × WordPress のヘッドレス構成を試したところ、静的生成の設定やAPI呼び出しまで1日でできましたから。
逆にいうと設計部分を詰めれないとコントロールが効きにくいです。各技術やAPIの特徴、制約などを把握していないと実装方針を間違いやすいし、実際に動かないコードを出された時に何が原因なのかが特定しにくくなります。
エラーメッセージを読み込ませればいいという意見もちらほら目にしますが、正直甘いですね。表面的な修正ばかり続けてむしろコードが壊れていくこともあります。
上級者が使った時の生産性向上がえぐい
設計や注意点などが頭に入っている上級者がAIにコードを書かせると、その効果は絶大です。
まず初手に出てくるコードの品質が高いし、そのレビューコストもそこまで高くありません。コードを見て「ここはこうした方がいいな」「これは間違っているからこう直した方がいいな」がすぐできるので。
実装部分のコストを丸っとAIに肩代わりしてもらえるのでこれは効率いいですよ。実装フェーズのボトルネックがほぼ消えます。ただ、この効率を実現できるのは“自分でゼロから書ける人”だろうなぁと思います。
あとは上級者すぎるとAIより自分で全部やった方が早いという人も多少はいそうですが・・・
自分の能力を超えたコードを出された時のコストもえぐい
逆に、出てきたコードが自分の能力を超えているとこれは大変。まずそれが何を表現しているか理解するところから始まりますからね。エラーも何が原因で起きてるかわからない。
で結局公式ドキュメントやらチュートリアルやら読むハメになる・・・
公式ドキュメント読むならまだいい方で、AIにコード書かせる→エラー読ませて再度書かせるのサイクル回してるだけだと何が起きてるか全く把握せずとも進むので全然勉強にならないんですよね。
「AIで工数削減」のはずが、むしろコストが増大しちゃってますね。
正直自分が手を動かさず、見せかけの改善や見せかけの完成が手に入るんで気持ちいいんですけどこれが危ない。一定レベル以下のエンジニアがここにハマると成長の機会を失ってますね。
意識しておかないと気づかないうちに穴にハマりますよ
上で書いた良くないサイクルって、多分当人はなかなか気づけないんですよね。ものは出来あがっちゃうんで。むしろAIをうまく使ってるという高揚感すらあるんじゃないでしょうか。
でも多分そういうAIの使い方してると気づいた時にはあなたごとAIに代替されちゃいますよ。実際なんのチェックもなくAI回してるだけなら誰がやってもアウトプット変わらないんで。
対策としては、
- 生成結果を必ず読み解き、理解する。必要そうなら意図をコメントで書き残す。
- 意図がわからない部分を残したままにしない
- 必要なら一旦簡単な実装に差し替え、理解のギャップを埋める
この 3 点を徹底すると「AIに置き去りにされるリスク」 をかなり減らせました。
Claude Code 自体は強力なツールですが、“使い手のリテラシーが質を左右する”のはどんな環境でも同じですね。
自分が見通せる範囲を意識しながらAIを使うのが結局一番ラクだと感じています。
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